まぼろしの からしし

宮本さんインタビュー

(2014.11.18)


・主な唐獅子の立ち上げ

それぞれの地区が唐獅子を始めたいと希望、有志でお金を出し合って作成。


例)城辺下組

60年前、高知県幡多郡大月町龍ケ迫(たつがさこ)に指導の依頼。一ヶ月城辺に泊まり込みで指導を受ける。

大正7年、伊勢神楽が唐獅子の発祥

城辺中組が愛南町最初の唐獅子

中組から節崎と緑に指導 

諏訪神社の前に伊勢神社が並行して建っていた。伊勢神社は昔、伊勢町にあった。

諏訪神社が後に建設された。


・まぼろしのからしし「諏訪獅子」の誕生

城辺中組は北浦がメインで踊るのが通例だった。ある時踊り手が途絶える。周りからの希望を受け唐獅子を再開。

しかし、踊り手の中に地区外の人が一人参加していたため当時の長老?的存在の方から指摘を受け存続が危うくなる。

地区外の人を除けば上からの許可は得られるが、踊り手が足りなくなるので結果、継続できない。

そこで矢野町を中心に別組の唐獅子を新たに結成。踊りも伊勢神楽系ではなく津島の方から指導を受け荒獅子(飛獅子)系を選んだ。

当時、諏訪神社の神主だった安岡さんから夏にも諏訪神社で唐獅子を踊ることを条件に「諏訪獅子」と名前をもらう。

矢野町諏訪獅子、誕生。

しかし、様々な問題の発生により5年間で途絶えてしまう。

(今では”まぼろし”となった)

継続の問題点、唐獅子の保管修理費用の確保ができない。町の規模などの原因で地区によってお花代に差がある。

また、幾つもの唐獅子が同じ場所を回るため一組あたりのお花代も少なくなる。

後継者問題。進学等のため唐獅子の練習よりも塾や習い事が優先されるようになった。さらに少子化。



・愛南町各地区伊勢神楽系の「踊り」について

城辺中組/一本松/久良/緑/広見/蓮城寺/柏といろいろあるが

柏の唐獅子は伊勢神楽系のはずが、踊りが違う。特に頭の振り。

噛む振りが多い。縦振り。踊る場所が狭かったので踊り方が変わった。

柏が独自にアレンジしたのでは。



・愛南町各地区荒獅子系の「踊り」について


家串 (西宇和郡伊方町由来)(西宇和郡、北宇和郡の方が歴史が古い?)

城辺下組は家串とは違う荒獅子系の踊り (大月町龍ケ迫由来)

城辺下組は過疎化によって唐獅子が無くなった龍ケ迫に凱旋して踊りを披露したことがある。



・後継者不足が心配

平山、内泊はどうか?

魚神山、矢野町の唐獅子は途絶えた状態。



・踊りの構成(伊勢神楽系)

1部~3部の構成で約40分

全部を踊るのは「オタビ」、諏訪神社の前でのみ。

今は短縮して約20分が多い。

人が足りているところは各部によって踊り手が交代する。

2部、3部は踊りが激しくなる。

猿田彦(天狗面)は神様の使い?

柏の猿田彦は衣装が豪華。

 

※レポート内容にぬかりや間違いがある場合がございます。


地域:諏訪神社

 

頭の重さ:0000g

 

担い手指数:0

(※担い手指数は、少ない1~5多いで表示)



特徴:当時の諏訪神社の神主さんから夏にも踊ることを条件に「諏訪獅子」と名前をもらう。


調査協力:宮本さん

編集協力:宮崎 圭祐さん kine猫